
※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
電気工事士の副業請負単価の相場を知りたいなら、この記事で全部わかる。作業別の単価・時給換算・交渉術まで、現場18年の経験をもとに具体的な数字で解説する。
副業請負の単価相場|2026年版まとめ
📚 おすすめ資格講座
副業で電気工事を請け負う場合、単価はどれくらいが相場なのか。結論から言うと、作業内容と発注元によって大きく変わる。以下にまとめる。
一人親方・個人請負の単価相場(2026年)
| 作業内容 | 単価相場 | 時給換算目安 |
|---|---|---|
| コンセント・スイッチ交換(1か所) | 3,000〜6,000円 | 3,000〜6,000円/時 |
| 照明器具取付(1灯) | 4,000〜8,000円 | 4,000〜8,000円/時 |
| エアコン専用回路増設 | 15,000〜25,000円 | 5,000〜8,300円/時 |
| 分電盤交換 | 30,000〜60,000円 | 6,000〜10,000円/時 |
| 下請け作業員として応援(日当) | 15,000〜25,000円/日 | 1,875〜3,125円/時 |
| 太陽光パネル設置補助 | 20,000〜35,000円/日 | 2,500〜4,375円/時 |
| EV充電設備設置 | 30,000〜50,000円 | 7,500〜12,500円/時 |
単発案件で最も効率が高いのは、コンセント増設やEV充電設備設置だ。作業時間が短い割に単価が高い。
発注元別の単価の違いを徹底比較
副業の発注元は大きく3種類に分かれる。単価の高さに差があるため、どこから仕事をとるかが収入を左右する。
① 個人客(直接受注)
単価が最も高い。仲介手数料がゼロだからだ。相場は作業費+材料費で、コンセント1か所なら5,000〜8,000円取れる。ただし集客コストと時間がかかる。
② 工務店・設備業者からの下請け
日当15,000〜22,000円が中心。材料は元請け持ちなので、工具と技術だけ持参すればいい。副業初心者にはこのルートが安定しやすい。
③ マッチングプラットフォーム経由
くらしのマーケットやジモティーなどでは、単価の下限が5〜15%の手数料で下がる。たとえば8,000円の案件なら、手取りは6,800〜7,600円になる計算だ。
電気工事士が副業案件を探す方法|クラウドワークス・知人紹介・自営の3ルートでも詳しく解説しているが、案件の取り方によって手取り額が変わるので要注意だ。
時給換算で見る「稼げる案件」「割に合わない案件」
📖 参考書・テキスト
単価の数字だけで判断すると失敗する。作業時間で割り返すと全く違う結果が出る。
稼げる案件の条件
- 移動時間が30分以内
- 材料手配が不要(施主支給または元請け支給)
- 作業範囲が明確に決まっている
- 追加工事が発生しにくいシンプルな内容
割に合わない案件の典型例
案件単価10,000円だが、移動1時間+作業2時間+見積もり対応30分=合計3.5時間。時給換算すると約2,857円。これはアルバイトより少し高い程度だ。
18年の経験から言うと、移動時間を「タダ働き」と考えている職人が多い。実際には移動も立派なコストだ。時給3,000円以下の案件は断る勇気が必要だと痛感している。
時給換算3,000円以上を実現する案件の選び方
- 現場まで片道30分以内を条件にする
- 1件あたりの最低単価を15,000円に設定する
- 材料込み単価で見積もる(材料手配の時間も含める)
- 午前中に2件、午後1件をまとめて入れる「まとめ受注」を心がける
副業単価の交渉術|現場18年が教える実践テクニック
単価交渉は「言い方」より「タイミング」と「根拠」が全てだ。
交渉術①:「複数案件まとめ発注」と引き換えに単価交渉
発注元が複数の現場を抱えているなら、まとめて受ける代わりに日当を引き上げてもらう交渉が通りやすい。たとえば「3現場同時に入るので日当を18,000円から22,000円にしてほしい」と言えば、断られることはほぼない。
交渉術②:資格を武器にする
第一種電気工事士を持っているなら、それだけで単価交渉の材料になる。電気技術者試験センター(公式)によると、第一種は高圧受電設備の工事にも対応できる。対応範囲が広い分、単価を1〜2割高く設定する根拠になる。
交渉術③:最初の1〜2件は「実績作り価格」で受け、次から値上げする
実際に私が現場で使った手法だ。初回案件を相場の9割で受注し、品質で信頼を勝ち取る。2件目以降に「次から○○円でお願いしたい」と切り出す。断られた経験はほぼゼロだ。信頼が先、単価交渉は後でいい。
交渉術④:見積書を必ず出す
口頭での単価決定は後でトラブルになる。どんな小さな案件でも見積書を出す習慣をつけると、発注元が「プロ」として扱ってくれる。そうなると値下げ圧力もかかりにくい。
交渉術⑤:断る勇気を持つ
日当12,000円の案件を断ったことがある。断ったら2週間後に「18,000円でどうですか」と連絡が来た。安請け合いすると、そのまま安い単価が固定化する。断りの連絡は「スケジュールの都合で」と伝えれば関係が壊れることはない。
副業の交渉に自信がない人は、先に電気工事士が会社に副業許可をもらう方法|申請書の書き方と交渉術を読んで、交渉の基本的な考え方を身につけておくといい。
副業月収の現実的なシミュレーション
副業でいくら稼げるか、具体的にシミュレーションする。
パターンA:休日のみ・月4日稼働
日当20,000円 × 4日 = 月収80,000円
材料費・交通費を引いた手取り:約65,000〜70,000円
パターンB:平日夜+休日・月8日稼働
平日夜:単発案件3件 × 8,000円 = 24,000円
休日:日当20,000円 × 4日 = 80,000円
合計:約104,000円(手取り85,000〜90,000円)
パターンC:個人客直接受注メイン・月10件
平均単価15,000円 × 10件 = 150,000円
材料費・広告費を除いた手取り:約110,000〜120,000円
副業収入が年間20万円を超えると確定申告が必要になる。詳しくは電気工事士の副業で確定申告が必要なケース|20万円ラインと節税方法で確認してほしい。
副業請負で絶対に避けるべきトラブルと対策
トラブル①:追加工事の未精算
「ついでにあそこもやって」は危険だ。必ず追加分の見積もりを出し、承認をもらってから作業する。口頭で済ますと泣き寝入りになる。
トラブル②:無資格での作業依頼
発注元が「ちょっとした作業」と言っても、電気工事士免状が必要な作業は必ず免状の範囲内で行う。厚生労働省 副業・兼業促進ガイドラインでも、副業でも本業と同様の法的義務が課されることが明記されている。
トラブル③:損害賠償リスク
施工ミスで火災が起きた場合、個人請負では自分が賠償責任を負う。副業収入が月5万円を超えたら、賠償責任保険(年間保険料10,000〜20,000円程度)への加入を強く勧める。
よくある質問(FAQ)
Q. 電気工事士の副業請負で、一番稼げる作業は何ですか?
A. EV充電設備の設置が最も時給換算が高い。1件30,000〜50,000円で作業時間は2〜4時間程度。時給換算で7,500〜12,500円になる。需要も2026年以降さらに増加する見込みのため、今からスキルを磨いておくと有利だ。
Q. 副業の単価交渉で、何を根拠に値上げをお願いすればいいですか?
A. 最も有効な根拠は「資格」と「実績」だ。第一種電気工事士を保有しているなら対応範囲の広さを伝える。すでに数件の施工実績があるなら「品質に自信がある」と伝えると交渉が通りやすい。値上げ幅は一度に10〜20%以内に収めるのが無難だ。
Q. 下請けと個人客への直接受注、どちらが副業向きですか?
A. 副業初期は下請けがおすすめだ。集客不要で仕事が入り、材料手配も不要なため、技術だけに集中できる。日当15,000〜22,000円が安定して稼げる。慣れてきたら個人客への直接受注を増やすと単価が1.5〜2倍になる。
Q. 副業の電気工事で請負契約書は必要ですか?
A. 金額に関わらず書面での合意は必須だ。5万円以上の案件は特に重要で、見積書+発注書のセットを最低限用意する。口頭のみで進めると「言った言わない」のトラブルが起きやすい。簡易な書面でも法的効力はある。
Q. 副業収入が増えたら、個人事業主として開業すべきですか?
A. 月収が安定して5万円を超えたら開業届の提出を検討してほしい。青色申告を使えば年間最大65万円の控除が受けられる。開業届自体は無料で提出でき、デメリットはほぼない。副業から独立を見据えるなら早めに開業届を出すと節税効果が高い。
✍️ 著者プロフィール
電気工事士歴18年。大阪を中心に年間200件以上の電気工事を担当。第一種電気工事士・認定電気工事従事者の資格保有。現場で得た実体験をもとに、電気工事に関する情報を発信しています。
📚 関連記事