
電気工事士がフリーランスとして独立した場合、年収600〜1,000万円を狙える。会社員の平均年収約450万円と比べ、約2倍の収入差が生まれるケースも珍しくない。この記事では、案件単価・月収の実態・独立後の収入推移を具体的な数字で公開する。
電気工事士フリーランスの年収リアル数字【2026年版】
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まず結論から述べる。
フリーランス電気工事士の年収帯は大きく3段階に分かれる。
| 年収レンジ | 月収換算 | 主な働き方 |
|---|---|---|
| 400〜600万円 | 33〜50万円 | 独立1〜2年目、単発案件中心 |
| 600〜800万円 | 50〜67万円 | 継続案件あり、2種+1種持ち |
| 800〜1,200万円 | 67〜100万円 | 施工管理も兼務、法人化済み |
独立初年度でも、稼働日数20日/月をキープすれば月収50万円は現実的だ。
案件ごとの単価一覧【現場別・2026年最新相場】
単価を左右する最大の要素は「現場の種類」だ。
住宅・戸建て案件
- コンセント増設:1箇所あたり8,000〜15,000円
- 分電盤交換:40,000〜80,000円/件
- EV充電設備設置:60,000〜120,000円/件
- 照明器具取替(10箇所):30,000〜50,000円
商業施設・オフィス案件
- 内装工事の電気配線:日当25,000〜40,000円
- 幹線引き替え工事:150,000〜300,000円/案件
- テナント電気工事(スケルトン):300,000〜600,000円
工場・産業設備案件
- 設備移設・増設工事:日当35,000〜55,000円
- 制御盤配線:日当40,000〜65,000円
- 太陽光発電設備(産業用):500,000〜1,500,000円/案件
1種電気工事士の資格を持つ場合、高圧受電設備の工事が受注可能になる。単価が2〜3倍になるケースが多く、収入の天井が大きく上がる。
フリーランス電気工事士の月収シミュレーション
📖 参考書・テキスト
具体的な月収計算を3パターン示す。
パターンA:住宅専門・稼働20日
- 分電盤交換 3件:60,000×3=180,000円
- コンセント増設 10件:12,000×10=120,000円
- 照明工事 5件:40,000×5=200,000円
- 合計:500,000円/月
パターンB:常用(現場常駐型)・日当制
- オフィス工事の常用:日当35,000円×22日
- 合計:770,000円/月
パターンC:1種持ち・高圧設備+太陽光
- 高圧受電設備工事 1件:400,000円
- 産業用太陽光 1件:800,000円
- 一般工事(日当40,000×10日):400,000円
- 合計:1,600,000円/月(繁忙期)
パターンCは繁忙期限定の数字だが、年4〜5回こうした月があれば年収1,000万円超えが見えてくる。
独立後の収入推移パターン【現実的な3年間】
独立直後に「いきなり高収入」になる人は少ない。実態はこうだ。
| 時期 | 月収目安 | 状況 |
|---|---|---|
| 独立0〜6ヶ月 | 30〜45万円 | 知人経由の案件のみ。空白期間も多い |
| 独立7〜12ヶ月 | 45〜60万円 | クラウド系サービスや業者連携が軌道に乗り始める |
| 独立2年目 | 60〜80万円 | リピート顧客が増加。稼働率が安定する |
| 独立3年目 | 80〜120万円 | 法人化・外注活用で売上が跳ね上がる |
独立初年度に会社員時代と同等以上の月収を得るには、独立前から顧客・案件ルートを確保しておくことが必須だ。
年収を上げる3つの具体的手段
手段1:電気工事士マッチングサービスに登録する
2026年現在、電気工事士専門のマッチングサービスが複数存在する。
- ミライフ電工:日当30,000〜50,000円の案件多数
- くらしのマーケット:住宅向け。コンセント・照明工事の依頼が集中
- ユアスタンド:EV充電設備に特化。単価が高く1件60,000〜120,000円
登録は無料で、案件が取れた時点で手数料が発生する仕組みが多い。
手段2:第一種電気工事士を取得する
2種のみ保持の場合、受注できる工事に制限がある。
1種を取得することで以下が可能になる。
- 自家用電気工作物(最大電力500kW未満)の工事
- 高圧受電設備の改修・新設
- 産業用太陽光設備の電気工事
1種案件の日当相場は40,000〜65,000円。2種案件より15,000〜25,000円高い。
手段3:電気工事施工管理技士を取得して単価を倍にする
電気工事施工管理技士(1級・2級)を取得すると、現場監督ポジションとして稼働できる。
- 2級施工管理技士:日当40,000〜55,000円
- 1級施工管理技士:日当55,000〜80,000円
施工管理は体力負荷が低く、長期的に稼ぎ続けやすい点もメリットだ。
フリーランス電気工事士の経費・手取り計算
年収800万円の場合、手取りはいくらになるか。
| 項目 | 金額(年間) |
|---|---|
| 売上(年収) | 8,000,000円 |
| 工具・材料費 | ▲500,000円 |
| 車両費(ガソリン・保険・車検) | ▲300,000円 |
| 通信費・外注費等 | ▲200,000円 |
| 課税所得 | 7,000,000円 |
| 所得税+住民税(概算) | ▲1,400,000円 |
| 国民健康保険・国民年金 | ▲700,000円 |
| 手取り概算 | 約4,900,000円 |
売上800万円で手取り490万円前後。青色申告特別控除(65万円)を活用すれば税負担をさらに減らせる。
独立前に必ず準備すべき3つのこと
準備1:請負先を3社以上確保してから辞める
案件ゼロの状態で独立すると、最初の3ヶ月で貯金が底をつく。最低でも月収30万円分の仕事の目処をつけてから辞表を出すこと。
準備2:電気工事業登録を事前に完了させる
独立後に500万円未満の電気工事を請け負う場合、電気工事業の登録が必要だ。申請から登録完了まで1〜2ヶ月かかる。独立前に動き出すこと。
準備3:開業資金として最低100万円を確保する
独立初期にかかる主な費用の目安はこうなる。
- 工具一式:150,000〜300,000円
- 軽トラック(中古):400,000〜800,000円
- 損害賠償保険(年間):30,000〜80,000円
- 電気工事業登録費用:約22,000円(都道府県による)
- 会計ソフト(年間):約26,000円
まとめ:電気工事士フリーランスの年収は「資格×案件ルート」で決まる
電気工事士のフリーランス年収は以下の通りだ。
- 2種のみ・住宅専門:年収500〜700万円
- 1種持ち・商業施設対応:年収700〜900万円
- 施工管理技士兼務・法人化:年収1,000万円超え
会社員として働き続けるより、フリーランスへ移行した方が生涯収入は大幅に上がる。資格取得と案件ルートの確保、この2点に集中することが最短ルートだ。
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