電気工事士が副業の単価を上げる5つの方法【2026年版】
✅ この記事でわかること
- 副業単価を日当1.2万円→2万円に上げた具体的な方法
- 電気工事士の資格を活かした単価交渉の実例
- 専門特化で単価が上がる「3つのニッチ領域」
- 2026年現在、需要が急増している副業ジャンル
- 単価を下げずに案件を獲得するための営業術
副業の単価が上がらない。これは電気工事士の副業あるあるだ。
結論から言う。「なんでも屋」をやめて「この分野なら俺」と言える専門性を持てば、日当は確実に上がる。
私は18年の現場経験を経て独立した。副業を始めた当初、日当1.2万円だった単価を2年で2万円超まで引き上げた。方法は再現性がある。順番に解説する。
方法①「第一種電気工事士」を前面に出す単価交渉術
副業でよくある失敗は、資格を履歴書にしか書かないことだ。
第一種電気工事士は取得者が全国に約90万人しかいない。第二種の約200万人と比べると希少価値がある。この差を金額に換算しなければもったいない。
具体的な交渉トーク例
私がよく使うフレーズはこれだ。
「500V以上の高圧設備も対応できます。その場合は日当2万2千円になりますが、追加の業者を呼ぶより安く上がりますよ。」
高圧対応ができる電気工事士は現場でも貴重だ。発注側は「この人に頼めば高圧も低圧も一人で完結する」と判断する。これが単価を上げる最短ルートになる。
💬 現場からのひとこと
第一種を取ってから最初の副業案件で「高圧も見られますか?」と聞かれた。「はい」と答えただけで、その場で日当が1,500円上乗せされた。資格は持っているだけでは意味がない。使って交渉する道具だ。
方法②「EV充電設備」に特化して単価を1.8倍にする
2026年現在、最も単価が高騰している副業ジャンルがある。EV充電設備の設置工事だ。
マンション・商業施設・駐車場へのEV充電器設置需要が爆発的に増えている。しかし対応できる電気工事士が圧倒的に少ない。この需給ギャップが単価を押し上げている。
EV充電設備の副業単価の実態
| 工事内容 | 一般的な日当 | EV特化後の日当 |
|---|---|---|
| 一般電気工事(汎用) | 1.2〜1.5万円 | - |
| EV充電器設置(低圧) | 1.5万円 | 2.2〜2.5万円 |
| EV充電器設置(高圧引込含む) | 2万円 | 3万円〜 |
⚡ ポイント
EV充電設備の施工認定講習(各メーカー主催)を1〜2日で受けるだけで「認定施工業者」になれる。この肩書きが見積書に書けるだけで、発注者の信頼度が大きく変わる。受講費用は1〜3万円が相場だ。
方法③「技術×見積作成スキル」で請負単価を押し上げる
日当制の副業には天井がある。どれだけ技術が高くても、1日の時間は24時間だ。
単価を本当の意味で上げたいなら、「請負契約」に移行することが重要だ。
日当制と請負制の収入比較
例えば、100mのケーブル敷設工事がある。日当1.5万円で受ければ、かかった時間分しか受け取れない。しかし請負で4万円の見積を出して2日で終わらせれば、実質日当2万円になる。
私が最初に請負に挑戦したのは独立2年目だ。知人の工務店から「ざっくりいくらで受けられる?」と聞かれ、材工込みで見積を出した。その工事を1.5日で完工し、実質日当2.5万円を手にした瞬間、やり方が変わった。
💬 現場からのひとこと
見積作成が苦手な電気工事士は多い。だからこそチャンスだ。「電気工事 見積書 書き方」でYouTubeを3本見るだけで基本は身につく。Excelテンプレートは無料で配布されているものを使えば十分だ。
方法④「夜間・休日対応」というだけで単価が1.3倍になる
これは最もシンプルな単価アップ法だ。
本業が終わった夜間や土日に動ける電気工事士は希少だ。飲食店・コンビニ・工場などは「営業時間外に工事を終わらせたい」というニーズが常にある。このニーズに応えるだけで、単価交渉の余地が生まれる。
「夜間対応」の価格設定の実例
| 時間帯 | 日当の目安 | 主な発注元 |
|---|---|---|
| 平日日中(8〜17時) | 1.2〜1.5万円 | 住宅・リフォーム業者 |
| 平日夜間(18〜23時) | 1.8〜2.2万円 | 飲食店・小売店舗 |
| 休日・祝日 | 2〜2.5万円 | 工場・商業施設 |
⚠️ 注意
本業の就業規則で副業が制限されている場合がある。夜間・休日対応で単価を上げる前に、必ず勤務先の規定を確認すること。体力的な消耗も大きいため、月4〜6回を上限の目安にしておくことを勧める。
方法⑤「ポートフォリオ+口コミ」で単価を下げずに案件を増やす
単価を上げた後の最大の罠がある。「安くしてでも案件が欲しい」という心理的な値下げ圧力だ。
この罠から抜け出す武器が、実績の見える化だ。
副業電気工事士のポートフォリオの作り方
難しく考える必要はない。やることは3つだけだ。
- 施工前後の写真をスマホで撮る(毎回必ず)
- Googleフォームで施主アンケートをもらう(5段階評価+コメント)
- 無料のNotionページにまとめる(URLを見積書に添付する)
私はこの方法で、初見の発注者に見積URLを送るだけで「他の人より高いけど、実績見て安心した。お願いします」という返信を複数回もらった。
⚡ コツ
紹介案件は最強だ。1件の顧客に「知り合いで電気工事が必要な方がいたら紹介してください」と一言添えるだけで、年3〜5件の新規案件につながる。紹介案件は値段交渉が少なく、トラブルも起きにくい。
まとめ:単価アップは「専門性の掛け算」で加速する
5つの方法を振り返る。
✅ 単価を上げる5つの方法・まとめ
- 第一種電気工事士の資格を交渉の武器にする(高圧対応で+1,500円〜)
- EV充電設備に特化する(日当2.2〜3万円の案件が増加中)
- 請負契約に移行して時給の天井を壊す(工期短縮が収益になる)
- 夜間・休日対応で希少価値を作る(日当1.8〜2.5万円の相場)
- ポートフォリオと口コミで値下げ圧力を遮断する
最重要なのは、これらを組み合わせることだ。
「第一種取得×EV特化×夜間対応」の3つが重なった案件は、日当3万円を超えることもある。単価アップは一発で決まるものではない。一つずつ積み上げた専門性が、気づいたら大きな差になっている。
まず今週できることを一つだけ決めて動き出してほしい。
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✍️ この記事を書いた人
電気工事士歴18年。第一種電気工事士・電気主任技術者(第三種)保有。大手施工会社勤務後に独立し、現在は本業の傍ら副業として個人向け・店舗向け電気工事を受注。副業開始2年で月収を1.5倍に引き上げた経験をもとに情報発信中。